『お江戸やすらぎ飯』の著者が描く薬膳系時代小説!
戦のない世の中を造る力になりたい。
猛将たちがしのぎを削る戦国乱世。
懸命に薬師を志す女性がいた――。
幼いころに松平元信(徳川家康)の家臣・服部半蔵に命を救われた瑠璃。
保護された村で出会った師匠から本草学の書籍をもらい受け、薬師(くすし)になる夢を膨らませる。
一方、家康は桶狭間を経て、戦国大名へと昇り詰めていく。
しかし、外からは武田の侵攻や織田信長からの圧力。内では正室・築山御前とのすれ違い。心労の絶えない家康の傍らで、
瑠璃は茶や薬を煎じて支え続ける。