潮出版社
 
 
潮2020年12月号
月刊「潮」 潮2020年12月号
発刊日
2020年11月5日
価格
660 (本体 600円)

目次

特別企画 コロナから見たニッポン

 

「失敗」を検証しない日本の統治システム

内田 樹

 

マスクとステイホームと同調圧力

森 達也

 

分断と憎悪の社会をどう立て直すか

吉田 徹

 

増加する「社会的うつ」にご用心!

奥田祥子

 

女性とコロナ――DV被害の現場から

栗原加代美

 

デジタル社会に乗り遅れないための心得

沢渡あまね

 

 

特集 生と死を見つめて

【対談】「年をとるのって楽しいよ」と伝えたい

若竹千佐子×沖田修一

 

【ルポ】終末期の人生を輝かせる「かなえるナース」(下)

荒川 龍

 

鎌田實の「希望・日本」(7)

絶望を希望に転換する最後の望み

鎌田 實

 

 

 

連載ドキュメンタリー企画

民衆こそ王者――池田大作とその時代

未来に生きる人篇(22)

 

 

 

特集 意識を変えて生活改善!

 

相手の心を開く極意は「話し上手」より「聞き上手」

渡瀬 謙

 

「捨てられない人」に贈る快適片づけ術

米田まりな

 

誤解だらけの肩こりと腰痛――その原因を探る

迫田和也

 

 

 

【新連載対談】高島礼子の歴史と美を訪ねて(3)

遣唐使に課せられた「密命」

安部龍太郎×高島礼子

 

 

 

人間探訪 松岡修造

ネガティブな心の裏に、実は「前向きな自分」がいる

 

 

 

【対談】地方創生――北海道の挑戦

鈴木直道×稲津久

 

 

危機を迎えた国連で日本が果たすべき役割

鈴木一人

 

「脱奴隷チョコ」が問う人権とビジネス

小平龍四郎

 

【連載対談】ニッポンの問題点(36)

病気では死なない時代がやってくる

奥 真也×田原総一朗

 

第14回 読者手記、発表!

テーマ「旅は道連れ」

 

 

 

【好評連載】

寄せ場のグルメ(17)

「食肉市場」とホルモン料理の深い関係(上)

中原一歩

 

世界への扉(51)

学術会議任命問題 双方は未来見据え協力を

三浦瑠麗

 

師弟誓願の大道――小説『新・人間革命』を読む(23)

二十三世紀の創価学会を遠望する

佐藤 優

 

名越康文のシネマ幸福論(26)

あなたを支える習慣

名越康文

 

大相撲の不思議(60)

理事長の割腹

内館牧子

 

 

 

【連載小説】

水の月(5)

中江有里

 

蒼天有眼――雲ぞ見ゆ(20)

山本一力

 

芦東山(24・最終回)

熊谷達也

 

読者手記大募集

(第17回 テーマ 夢かうつつか)

 

 

USHIO情報BOX

暮らしの相談室・年金編(シングルマザーがなくなった時の遺族年金)/サトミツの知っててよかった!お掃除豆知識(液晶テレビ・パソコンのモニター掃除方法)/シニアのためのスマホ講座(機種変更をするときには…)/悠々在宅介護術・緊急のお世話(すばやくトラブルに対処したい!)/家計にやさしいエコライフ(冷蔵庫の省エネ~買い替え・選び方~)/快適生活ワンポイントアドバイス(初冬の冷えむくみ対策)/災害列島で生き抜く~本当に必要な防災用品とは?~(非常用持ち出し用品と備蓄品の違い)/美と健康のための新習慣(寝たまま全身が温まるストレッチ)/ナンバープレイス/おいしく食べて健康づくり(メタボ予防)/シネマ&DVD/ステージ&ミュージアム/短歌・俳句・時事川柳/最近気になるMONO(お米とパンがおいしくなる)

 

ずいひつ「波音」

こころを聴く60 なぜ斑鳩に移住するのか。中西進/ともあれ、私は存在する、山本太郎/ありのすさびの薬瓶。尾崎まゆみ/介護は最後の子育て。岡野雄一/あの人とシェアハウスに住みたい。宇野常寛/

 

カラーグラビア

PEOPLE2020/世界のネコたち(アメリカ)/”ティー・エイジ流”カフェ散歩(作家が愛した街の喫茶店)/トピックス(ニューボーンフォト)/日本紀行(誌上紅葉狩り!)

潮ライブラリー/新聞クリッパー/今月のちょっといい話/クロスワード・パズル/囲碁・将棋/読者の声/編集を終えて

読みどころ

【特別企画】コロナから見たニッポン
「『失敗』を検証しない日本の統治システム」内田 樹(神戸女学院大学名誉教授、武道家)
「マスクとステイホームと同調圧力」森 達也(映画監督、作家、明治大学特任教授)
「分断と憎悪の社会をどう立て直すか」吉田 徹(北海道大学教授)
他3本

新型コロナウイルスが日本で確認されてから約9カ月。この間、日本では何が変わったのか、浮き彫りになった問題点は何かを、6人の識者に論じていただきました。
内田氏は、私たちが感染症という不測の事態に太刀打ちできなかったのは、いつ起こるかわからないパンデミックに備えるのは無駄だというコスト削減意識が原因と言います。今こそそうした政策の失敗を検証し、次の対策を取るべきなのですが、失敗を認めないから復元力も働きません。にもかかわらず政権は安定しています。それは社会が富める者と貧しい者に二極化され、中間層がやせ細ったことで、異を唱える層がいなくなってしまったからだと喝破します。
続いて森達也氏は、日本社会でもともと存在した「空気を読む」「場の圧力」が、コロナ禍でさらに強まったと指摘。ステイホームと言われたら法的拘束力がなくても真面目に自粛し、Go Toトラベルだと言われれば収束していなくても大挙して観光地に押し寄せる。統治する側からしたらこんなに楽な国はないでしょう。さらに不安が蔓延していくと、私たちは「正義か悪か」と二元論に陥りやすい。分断や対立を乗り越えるには「復元力」が必要なのですが、そうした軌道修正が苦手な日本人の姿がよく見えてきます。
最後に吉田氏は、こうした分断や憎悪がなぜ強まっているのか、またポピュリズムが勃興し、リベラルが失墜した理由を、見事に解き明かしてくれます。それは、やはり近代化と階層の二極化により、中間層や中間団体が解体されてしまったことが原因なのです。
こう並べてみると、3本の論稿はすべて繋がっています。併せて読むと、現在の日本の現状がさらに浮き彫りになってくるはずです。

 

【特集】生と死を見つめて
【対談】「『年をとるのって楽しいよ』と伝えたい」若竹千佐子(作家)vs沖田修一(映画監督)
【ルポ】「終末期の人生を輝かせる「かなえるナース」(下)」荒川龍(ルポライター)
【新連載】鎌田實の「希望・日本」第7回「絶望を希望に転換する最後の望み」鎌田 實(医師、作家)

 特集「生と死を見つめて」では、自分や家族の生について見つめ直す記事を3本掲載。
 芥川賞と文藝賞をW受賞した『おらおらでひとりいぐも』の映画化に際して、原作者の若竹千佐子さんとメガホンをとった沖田修一監督が、主人公の「桃子さん」が感じる老いの寂しさ、一人でいることの自由さなどを通して、「年をとることは楽しい」と語り合います。
 続いて、「かなえるナース」の活動を追った荒川龍氏のルポ後編も掲載。患者ご本人の終活はもちろん、その家族へのサポートの様子がリアルに描かれます。「死=病院」という先入観にとらわれず、患者さんの意思を最優先に考える終末期の迎え方が、ここにはあります。
 連載「鎌田實の『希望・日本』」では、自殺による「死」が深刻化しているなか、電話やSNSで相談窓口を設けている「よりそいホットライン」の活動を取り上げます。コロナでさらに厳しい状況に置かれている人たちを、どのように支援するか。具体的に寄せられた相談内容にも触れながら、彼らの取り組みと希望のメッセージを紹介していきます。

 

【特集】意識を変えて生活改善!
「相手の心を開く極意は『話し上手』より『聞き上手』。」渡瀬 謙(サイレントセールストレーナー)
「『捨てられない人』に贈る快適片づけ術」米田まりな(捨てない整理収納アドバイザー)
「誤解だらけの肩こりと腰痛――その原因を探る」迫田和也(柔道整復師)

 もう一本の特集では、「意識を変えて生活改善!」と銘打ち、ちょっと視点を変えるだけで、普段の暮らしをより豊かにしていくヒントの数々を紹介します。
 人見知りで引っ込み思案、なのに全国トップの営業成績を収めた渡瀬さんは、ご自身が営業マンとして苦しんでいた時に上司から学んだ「営業術」を語ってくれました。その極意とは上手く話すことなどではなく、ずばり「相手に信頼される能力」。内向的な人でも自分の個性を大切にしたまま、コミュニケーションを円滑にできる方法があるのです。
 断捨離とは言うけれど、大切なものが多すぎて、捨てるに捨てられない……そんな悩めるすべての人に朗報! 捨てない整理収納アドバイザーの米田まりなさんが、クローゼットの衣装から子どものおもちゃ、毎日使う日用品などを、無理なく楽しくすっきり片づける方法を伝授します。「新しい生活様式」にもピッタリのお役立ち術、ぜひお試しあれ!
 治らない腰痛に肩や首の凝り……。マッサージで一時的に和らいでも、結局はなかなか痛みが取れないという人も多いのでは? それは、「痛み」のあるところに「原因」はないからです。柔道整復師の迫田和也さんは、肩こりや腰痛も、虫歯や風邪と同じように、生活習慣の中で予防できると語ります。痛みの仕組みから、おうちでできるストレッチまで、今日から取り組める情報満載、必読です!

 

【人間探訪】松岡修造
「ネガティブな心の裏に、実は『前向きな自分』がいる」

 松岡修造さんといえば、熱血でエネルギッシュの塊! と思いきや、意外や意外、もともとはネガティブな性格だったそう。その気持ちをコントロールするために身に付けたメンタルコントロール術は、ウィンブルドン大会でのベスト8進出の時にも、またテニス指導者やインタビュアーとして活躍する今も、大きな武器となっています。さらに、コロナ禍での「ステイホーム五カ条」も伝授。五人家族の松岡家では、在宅時間が長くなったいま、五カ条をリビングに貼り出しているそうですが、その内容と家族の反応は……読んでのお楽しみ! 松岡さんのエネルギーに触れて、元気のおすそ分けをもらってください。

 

連載ドキュメンタリー企画(119)
「民衆こそ王者 池田大作とその時代」未来に生きる人篇(22)

「隣室の子供をはじめ、数人の子等と遊ぶ。一晩中、嬉しそうに、騒いでいた」
――日記にこう綴った1950年(昭和25年)、
池田は苦境にあった恩師の事業を支える一方、
アパートの隣人たちと交流を重ねる日々だった。
時には子どもたちを部屋に招き、『三国志』や『水滸伝』のロマンを話して聞かせた。
若き日に池田が過ごした東京・大田区の「青葉荘」で育まれた、
幾重にも広がる出会いのドラマを追う。

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