潮出版社
 
 
潮2020年11月号
月刊「潮」 潮2020年11月号
発刊日
2020年10月5日
価格
660 (本体 600円)

目次

特別企画 新しい日本の「かたち」?

 

産業創生と平和外交の価値基準を構築せよ 寺島実郎

「ポスト・コロナ」におけるアジア共生の展望 進藤榮一

民間と若者の登用が菅新政権の活きる道 牧原 出

 

【特別寄稿】寡黙な知の大家――山崎正和氏を悼む 後藤正治

 

 

連載ドキュメンタリー企画118

民衆こそ王者 池田大作とその時代

未来に生きる人篇(21)

 

 

【特集】よりよい「生」を求めて

後悔とは向上心の異名なり 榎本博明

「ウィズ・コロナ」を乗り切るメンタルマネジメント 最上 悠

ルポ 終末期の人生を輝かせる「かなえるナース」(上) 荒川 龍

 

 

【インタビュー】藤井聡太は弟子でありライバル 杉本昌隆

 

 

新連載 高島礼子の歴史と美を訪ねて(2)

秀吉と利休――決裂の理由

伊東潤×高島礼子

 

連載対談 ニッポンの問題点(35)

誰もが作家になれる「街」――noteの挑戦

加藤貞顕×田原総一朗

 

 

【特集】識者が語る都議会公明党

半世紀にわたり都議会をリードしてきた公明党への信頼と期待 青山佾

東京都の感染拡大を食い止めるために 大曲貴夫

商店街とコロナ禍――地域をどう守るか 桑島俊彦

東京都の水害リスクと事前防災のすすめ 土屋信行

草の根の声を都政へ!都議会公明党が推進するコロナ対策 東村邦浩

 

 

「貧困」と「自己責任」のあいだ 吉川ばんび

 

「封鎖都市」のなかに暮らして――郭晶『武漢封城日記』を読む 稲畑耕一郎

 

【特別寄稿】ロシアから見た「独ソ戦」 ミハイル・Y・ガルージン

 

ルポ 紫電改墜落事故の隠された真実 粟野仁雄

 

第13回 読者手記、発表! テーマ「なくて七癖」

 

 

【好評連載】

鎌田實の「希望・日本」(6)

コロナというピンチを、チャンスに 

鎌田實

 

寄せ場のグルメ(16)

「土手下」に息づく独自の焼肉文化(下)

中原一歩

 

世界への扉(50)

政治は何のためにある?若者との語らいから

三浦瑠麗

 

師弟誓願の大道――小説『新・人間革命』を読む(22)

地球規模で拡大する人間革命 

佐藤優

 

名越康文のシネマ幸福論(25)

成功のカギは直観力

名越康文

 

大相撲の不思議(59)

死に体・生き体

内館牧子

 

 

【連載小説】

水の月(4)

中江有里

 

蒼天有眼――雲ぞ見ゆ(19)

山本一力

 

芦東山(23)

熊谷達也

 

読者手記大募集!(第16回 テーマ新たなる挑戦)

 

USHIO情報BOX

暮らしの相談室・保険編(新型コロナに感染したら保険給付はどうなるの?)/サトミツの知っててよかった!お掃除豆知識(上手な鏡の磨き方~拭きムラを残さない~)/シニアのためのスマホ講座(スマホの便利機能)/悠々在宅介護術・ベッド上のお世話④(床ずれをなくしたい!)/家計にやさしいエコライフ(冷蔵庫の省エネ~使い方~)/快適生活ワンポイントアドバイス(目のトラブルを防ぐ方法)/災害列島で生き抜く~本当に必要な防災用品とは?~(地震の後に必要になるもの)/美と健康のための新習慣(座ったままで快腸ストレッチ)/ナンバープレイス/おいしく食べて健康づくり(不眠予防)/シネマ&DVD/ステージ&ミュージアム/短歌・俳句・時事川柳/最近気になるMONO(目を労る)

ずいひつ「波音」

こころを聴く59 直線一八キロ。中西進/ひらかなだけのツイートと想像力。庵 攻雄/チョコレートパフェ。小林エリコ/新しい生活様式。カレー沢薫/夢が叶う瞬間。石戸 諭/

カラーグラビア

PEOPLE2020/世界のネコたち(ニュージーランド)/”ティー・エイジ流”カフェ散歩(街とともに時を重ねて)/世界紀行(魅惑の台湾スイーツ)/トピックス(秋の七草)

潮ライブラリー/新聞クリッパー/今月のちょっといい話/クロスワード・パズル/囲碁・将棋/読者の声/編集を終えて

読みどころ

【特別企画】新しい日本の「かたち」?

「産業創生と平和外交の価値基準を構築せよ。」寺島実郎(一般財団法人日本総合研究所会長・多摩大学学長)

2

 

いまだ終息の見えないコロナ禍に加え、混迷のアメリカ大統領選挙に米中衝突と、未曽有の混乱にある世界情勢。そんななか、突然の安部首相辞任で、日本はどう舵を取ればよいのかが問われています。そこで「新しい日本の『かたち』?」と題し、三人の論客に今後の日本の針路について、論稿を寄せていただきました。

寺島実郎氏は、アベノミクスがもたらした弊害から論を開始。さらに米国過剰依存、米中二極論に終始した安倍政権のスタンスを離れるべきだと舌鋒鋭く説きます。そして中台関係など東アジアの地政学が大きく変動するいまこそ、日本はこの地域の安定化のために、「平和」に立脚した見識ある独自外交を続けることが、結果として国民の生命を守ることにつながると結論付けます。

その他、グローバル社会の鬼っ子であるコロナ禍の中で、新しいアジア資本主義の創造を訴える進藤榮一氏や、菅新政権の成否を独自の視点で考察する牧原出氏など、読み応え充分の論稿がそろいました。秋の夜長にじっくりとお読みいただきたい3本です。

 

【特集】よりよい「生」を求めて

【ルポ】「終末期の人生を輝かせる「かなえるナース」。(上)」荒川龍(ルポライター)

2

 

終末期となっても、家族のために、そして自身のために、限りある命を燃焼させたい──そう願う患者さんの夢をかなえようと奮闘するナース集団がいることをご存知ですか。二回にわたってお届けするルポの前編は、最期の外出希望を実現させるべく「かなえるナース」事業を立ち上げた株式会社ハレの前田和哉さんの、これまでの悲喜こもごもを中心に描きます。なかでも「患者さんの笑顔を見ることが何よりの楽しみというのが看護師の仕事」というひと言が、読む者の胸に響きます。もちろんきれいごとだけでは済まない現実もありますが、それでも終末期にある人や家族を、その希望に沿って輝かせる「めでたい終活」という取り組みは、「死は忌むべきもの」という思い込みも大きく揺らがせるはずです。

 

【特集】識者が語る都議会公明党

「半世紀にわたり都議会をリードしてきた公明党への信頼と期待。」青山 佾(元東京副知事)

「草の根の声を都政へ! 都議会公明党が推進するコロナ対策。」東村邦浩(東京都議会、都議会公明党幹事長)

3

 

新型コロナウイルスが猛威をふるう首都東京。小池都知事が連日のように打ち出す感染対策や経済支援策のほとんどが、都議会公明党の発案や働きかけによることは、あまり知られていません。そこで今月号では、コロナ禍の中で都議会公明党がどんな施策を打ち出し、どのような効果をもたらしてきたかを、医療、地域経済、そして災害対策といったジャンルの第一人者の方々に、忌憚なく論じていただきました。

出色は、元東京都副知事の青山佾氏の静止眼の論稿。常に現場に軸足を置き、政治が目もくれなかった一人ひとりの声を掬い上げてきた公明党の精神は、このコロナ禍でもっとも発揮されていると語ります。その他、東京都のモニタリング会議でおなじみの大曲貴夫医師も、公明党の医療政策への信頼を述べています。多くの人に知っていただきたい事実が、ここにはあります。

 

【インタビュー】

「藤井聡太は弟子でありライバル。」杉本昌隆(棋士)

 

史上最年少でのタイトル獲得、二冠達成、八段昇格など、まさに破竹の勢いの藤井聡太棋士。そんな藤井棋士を幼少期から育成してきた師匠の杉本昌隆八段に、彼の強さの秘密や魅力について伺いました。印象的だったのは、藤井二冠は人一倍負けん気の塊だということ。これまで何千人もの子供を指導してきた師匠に、将棋に負けてあれだけ激しく泣く子を見たことがないと言わしめるほどです。また実力・人気ともにトップを走る弟子の存在が、じつは師匠にとっての原動力となっており、だからこそ藤井二冠は弟子でありライバルであるとの言葉に、これまでにない師弟関係を垣間見ることでしょう。将棋ファンのみならず、全読者必読のインタビューです。

 

連載ドキュメンタリー企画(118

「民衆こそ王者 池田大作とその時代」未来に生きる人篇(21

 

〈二人して 忘るることなき 青葉荘〉

若き日に池田が暮らしたアパート「青葉荘」。

質素な部屋で、五日間世話になった仙台の青年がいた。

戸田城聖が「最も信頼している人物」と語った池田の人格に触れ、

この青年の道は大きく開かれていく。

池田が青葉荘時代に出会い、励ました人々の歩みから、

創価学会の源流が垣間見える。

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