潮出版社
 
 
潮2020年8月号
月刊「潮」 潮2020年8月号
発刊日
2020年7月4日
価格
660 (本体 600円)

目次

【特別企画】75年目の夏――戦争の記憶を紡いで

てい談 「杉原ビザ」から始まった知られざる”命のバトン”(前編)

山田純大×北出 明×ヤコフ・ジンベルグ

ルポ 被爆ピアノを日本の宝物にする「力」  荒川 龍

日本の島を旅する⑧ 奄美大島・加計呂麻島 歴史に翻弄された南の美島 山口由美

 

 

【特集】コロナ第二波に備えよ!

対談「ウィズ・コロナ」における医療の未来 篠原文也×横倉義武

彼を知り己を知れば、コロナ殆うからず 奥野修司

聞こえない「声」を聴け――孤独・障がい・差別の現場から 石井光太

 

 

連載ドキュメンタリー企画115

民衆こそ王者――池田大作とその時代

未来に生きる人篇(18)

 

 

創刊60周年記念特集

月刊『潮』が見た60年(後編)

 

 

【新連載小説】水の月1 中江有里

 

【連載対談】ニッポンの問題点32

ネット言論がもたらす「わかりやすさ」の罠

西田亮介×田原総一朗

 

【新連載】鎌田實の「希望・日本」3

さよならもいえない「死」は悲しい

さだまさし×鎌田實

 

 

世界への扉47

黒人殺害抗議デモ その見えざる本質 三浦瑠麗

 

ネットフリックス 今さら聞けない躍進の秘密 西田宗千佳

 

解散50年――ビートルズが私たちに残したもの 湯川れい子

 

人間探訪 芝野虎丸 

「史上最年少」を更新し続ける囲碁界のニュースター

 

ルポ 刑務所のアイドル――ペペのプリズン・コンサート 高橋幸春

 

第10回 読者手記、発表! テーマ「あの日に還りたい!」

 

 

 

【好評連載】

寄せ場のグルメ13

労働者の腹を満たす深川の”めしや” 中原一歩

 

師弟誓願の大道――小説『新・人間革命』を読む19

「世界広宣流布」という大海へ

佐藤優

 

名越康文のシネマ幸福論23

自分のリズムで生きる 名越康文

 

大相撲の不思議56

金星・銀星 内館牧子

 

 

【連載小説】

蒼天有眼――雲ぞ見ゆ16

山本一力

 

芦東山20

熊谷達也

 

読者手記大募集!(第13回テーマ なくて七癖)

 

 

 

USHIO情報BOX

暮らしの相談室・保険編(保険を解約するときの判断基準は?)/サトミツの知っててよかった!お掃除豆知識(換気扇を効率よくキレイに)/シニアのためのスマホ講座(メールやメッセージで気軽にコミュニケーション)/悠々在宅介護術・ベッド上のお世話①(ベッドで快適に過ごしてもらうには?)/家計にやさしいエコライフ(熱中症にならないためにエアコンを上手に使う)/快適生活ワンポイントアドバイス(カビ対策)/災害列島で生き抜く~本当に必要な防災用品とは?~(避難所生活と必需品)/美と健康のための新習慣(むくみ解消と志望燃焼)/ナンバープレイス/おいしく食べて健康づくり(夏バテ予防)/シネマ&DVD/ステージ&ミュージアム/短歌・俳句・時事川柳/最近気になるMONO(マスク補助グッズ)

 

ずいひつ「波音」

こころを聴く56 かぐわしき夏。中西進/鍵とストリートビュー。ほしおさなえ/読んで書いて、また読んで。田丸雅智/ウミガメ産卵調査。畑瀬英男/もう一つの海、もう一つのテレビ。カニエ・ナハ

 

カラーグラビア

PEOPLE2020/世界のネコたち(アメリカ)/”ティー・エイジ流”カフェ散歩(カフェは茶室に通じる文化装置)/月刊『潮』が見た60年特別編/トピックス・美味しい「宝箱」

 

創刊60周年記念愛読者プレゼント/潮ライブラリー/新聞クリッパー/今月のちょっといい話/クロスワード・パズル/囲碁・将棋/読者の声/編集を終えて

読みどころ

【特別企画】75年目の夏――戦争の記憶を紡いで

【てい談】「『杉原ビザ』から始まった知られざる〝命のバトン〟」(前編)

ヤコフ・ジンベルグ(国士舘大学21世紀アジア学部教授)vs北出明(フリーライター)vs山田純大(俳優)

2

 

 杉原千畝が、6000人ものユダヤ人難民を救う「命のビザ」を発給してから、今年で80年。「日本のシンドラー」と世界から称賛される杉原ですが、実は他にもユダヤ難民を救うために奔走した人々がいたことをご存知ですか?

 杉原ビザの土台ともいえる「キュラソー・ビザ」を発給したオランダ領事のツヴァルテンダイク、杉原ビザを手にウラジオストクまで逃げてきた難民を日本へ送り出した総領事代理の根井三郎、そして命からがら日本にやってきた難民たちを身を挺して守り抜いた小辻節三。あの杉原ビザには、知られざる「命のバトンリレー」があったのです。

 そこで今回のてい談では、ツヴァルテンダイクの行動を発掘してきた北出明氏、根井三郎研究の第一人者であるヤコフ・ジンベルグ教授、小辻の生きざまに惚れ込み、俳優業の傍ら彼の人生を追いかけてきた山田純大氏に、その壮大な運命のドラマの全容を語り合っていただきました。

 

 

[新連載]鎌田實の「希望・日本」第3回

「さよならも言えない『死』は悲しい」

鎌田實(医師、作家)vsさだまさし(シンガー・ソングライター、小説家)

 

 早くも話題沸騰の新連載「鎌田實の『希望・日本』」。ゲストは7月号に引き続き、歌手で作家のさだまさしさんです。

 さださんは「風に立つライオン基金」を設立し、鎌田さんと一緒に多くの被災地への支援を繰り返し行ってきましたが、今回のコロナ禍では、医療関係者や介護の現場へも物資や人材を派遣。まさに「支援する人を支援する」取り組みを実行しました。

 自分たちはどんな思いで支援活動に携わるのか。終息がまだ見えないコロナとどう戦えばよいのか。さらに深まるお二人の語らいは、医師のあり方とは、生と死とは、そして生きる希望とは何かを、私たちに投げかけてくれています。

 

 

  • 創刊60周年企画●

月刊「潮」が見た60年(後編)

 

 7月号で大変にご好評をいただいた、「月刊『潮』が見た60年」。創刊から60年を数えた月刊『潮』が、この間に報じてきた「時代を切り取る」記事を、年表とともに再録する特別企画です。

 後編の8月号は、1990年から2019年までの誌面を取り上げました。今回登場いただいた論客は、鶴見俊輔、梅原猛、河合隼雄、山折哲雄、中西進、平山郁夫、五木寛之、伊集院静、重松清、中村哲、筑紫哲也、内田樹、佐藤優、鎌田實、姜尚中、寺島実郎、茂木健一郎、阿川佐和子、山中伸弥、平尾誠二、野村克也、羽生善治、野口健、磯田道史、大林宣彦などなど、前編以上に錚々たるラインナップ。記憶を手繰りながらあの日に思いを馳せつつ、未来への羅針盤となること請け合いです。さらに豪華な読者プレゼントも、奮ってご応募ください。

 

 

  • 新連載小説●「水の月」中江有里(作家・女優)

 

 女優であり作家でもある中江有里さんの新連載小説が、いよいよスタート。

 両親の離婚により、幼いころに離れ離れになった妹の千愛と姉の百花が、とあるきっかけで連絡を取り合うようになることから、物語は始まります。

 タイトルの「水の月」に関して、中江さんは「親子であっても姉妹であっても確かめられない愛を、目には見えても決して手にはできない水面の月に重ねて」つけたと述べています。

 往復書簡の形式で、千愛と百花が交互に送るメッセージは、途切れた家族の時間を再びつなげることができるのでしょうか。どうぞご期待ください!

 

 

連載ドキュメンタリー企画(115

「民衆こそ王者 池田大作とその時代」未来に生きる人篇(18

 

「国民病」といわれた結核が蔓延し、穀物の値段は急騰。

焼け跡には無数の「ヤミ市」が立ち並ぶ――

まだ敗戦の爪痕も生々しい1951年(昭和26年)9月、

池田は神奈川の鶴見で、初の「地区講義」に臨んだ。

「結句は勝負を決せざらん外は此の災難止み難かるべし」(治病抄、御書998㌻)

――病と闘う人々を励まし、「地涌の菩薩」の使命を訴え、宿命転換の炎を灯していく。

 

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