【第3部】
第11章 ヤタラの物語(2)
【第4部】
第1章 剣士と風来坊/第2章 決闘者/第3章 対決
【第3部】
第11章 ヤタラの物語
父がつくった薬を飲んで大きくなったヤタラは、森の奥でとらえたルリ王子が、自分にもスードラの血が流れているというのを聞いて解放し、家来となった。
ヤタラはルリ王子の母に心をひかれるが、奴隷部屋で疫病が流行したため、ルリ王子は奴隷小屋を焼き払うよう命じた。ヤタラは小屋に飛び込んで王子の母を助け出すが、間もなく母は死んだ。
ヤタラはシッダルタのもとへやってきた。シッダルタは「人間もこの自然の中にあるからには、ちゃんと意味があって生きてるのだ、あらゆるものとつながりを持って……そのつながりの中でおまえは大事な役目をしているのだよ」と説く。
シッダルタは、ヤタラに教えたことが自分自身に教えたことに気づき、命のかぎりこの宇宙の中の自分の使命を果たすことを宣言する。ブラフマンが現れ、その悟りを人々に教えつづけるよう語り、そのしるしとして額に聖なるしるしを与えた。
【第4部】
第1章 剣士と風来坊
ダイバダッタはマガダ王国へやってきた。ダイバダッタは、スジのいい剣士を見つけて育て、王様に推薦し、ついでに家来になろうと考え、タッタにふたりで組むことを提案。マガダ国の王に仕えてコーサラ国に復讐しようと考えたタッタは、その提案にのった。タッタは近衛兵に採用され、アジャセ王子を魔ゾウから救った。
ダイバダッタはミゲーラからシッダルタの話を聞き、シッダルタに会いに行く。
第2章 決闘者
ダイバダッタはアジャセ王子の遊び相手となった。コーサラ国から領土問題を勇士の決闘によって解決しようと申し入れてくる。マガダ国ではタッタが選ばれた。コーサラ国からはヤタラがやってきた。ふたりはシッダルタについて語り合う。タッタとヤタラの決闘がはじまった。
第3章 対決
ふたりの闘いは、翌日に持ち越された。ダイバダッタはひそかに毒矢を射てヤタラを倒すが、タッタはこれは陰謀だと叫んでとどめをささない。ビンビサーラ王は試合を中止させた。