「俺の顔を見た者は生かして
おくわけにはいかん」――ブラック博士
正太郎、ブラック家の秘密に迫る。
内館牧子(脚本家)「解説――鉄人と少年」より
「鉄人28号」という作品の魅力は数々あろうが、私は正太郎や大塚署長、敷島博士や村雨兄弟ら、生ま身の人間のキャラクターが、非常に魅力的であり、読者が自分に重ねたり、憧れたりできることが一つだと考える。そしてもう一つは、28号をはじめ、出てくるロボットに機械としての哀感を覚えること。この二つがみごとにからみ、ただ明るくスカッとするだけの「正義もの」とは違う奥行きを示したと思う。
追う者追われる者/怪人ブラック博士/赤死館/その顔を見た者は…/にせ電話/あの屋敷を見張れ!/ブラック家の病気/ブラック家の最期/ミスターX/ファイア二世/ファイア二世の力/ホワイト・バッファロー/鉄人出発/くずれた氷/バッファロー山のなぞ/ファイア三世/黒メガネの男
鉄人と少年 内館牧子
震災15年 鉄人28号の前で餅つき