潮出版社
 
 
潮2019年8月号
月刊「潮」 潮2019年8月号
発刊日
2019年7月5日
価格
637 (本体 590円)

目次

【巻頭企画】

価値創造の政治を求めて―― 公明党の使命と役割  

佐藤 優


【特別企画】

いま「学校」で何が起きているのか。

教員という「聖職」に潜むリスク。 内田 良

教師たちの遺言  「学校過労死」の実態。 細川暁子

【ルポ】不登校の子どもを支える「キャンパス・スマイル」。 名原和見

川崎通り魔事件――子どもの安全を守るために。 小宮信夫

「教育無償化」で日本の未来を拓け。 松田悠介


【特集】「終活」があなたを彩る

夫が教えてくれた生きるための「終活」。 金子稚子

人生を実り豊かに! 生前整理の極意とは。 三浦靖広

「円満な相続」の秘訣は家族で話し合うこと。 曽根惠子

【シリーズ】鎌田實の輝く人生の「終い方」6  亡き人への手紙。 鎌田 實

【対談】「死別の悲しみ」と向き合う、グリーフケアの大切さ。髙木慶子vs大島花子


連載ドキュメンタリー企画

民衆こそ王者  池田大作とその時代〈識者の声〉篇

創価学会の現場主義こそ日本社会の希望になる。 藪野祐三

常に「学ぶ側」の視点に立つ池田会長の教育思想。 渡邊 弘


日韓歴史認識問題打開への糸口を探る。 姜 尚中


【オピニオン】誤解だらけの「年金不安」騒動。 飯田泰之


前立腺がん治療の現実と新しい展開。 藤野邦夫


【新連載】寄せ場のグルメ

東京最大の寄せ場 「山谷」を歩く。(上) 中原一歩


「無言館」に響く戦没画学生の心の声。 窪島誠一郎


がんと診断されても慌てないために。 若尾文彦


日本の島を旅する7  屋久島

雨と緑に包まれた生命息づく太古の森。 山口由美


【連載】ニッポンの問題点

iPS細胞を用いた再生医療、実用化への期待と課題。

岡野栄之vs田原総一朗


【シリーズ】日本のなかで生きる移民たち2

若き日系ブラジル人が日本で弁護士を目指した理由。

高橋幸春


日本の戦時下を生きたあるユダヤ人の物語。 北出 明


父・蘇歩青と池田大作先生。 蘇 徳昌


【連載】シルバー・アンダーグラウンド ~置き去りにされる高齢者たち~11

日本を支えた炭鉱島のいま。 石井光太


名越康文のシネマ幸福論11

「旅」の効用。  名越康文


世界への扉36

香港――デモの行き着く先。 三浦瑠麗


エッセイ32 

小さな幸せ探検隊。 森沢明夫


大相撲の不思議44

泥着。 内館牧子


【連載小説】

蒼天有眼 雲ぞ見ゆ7  山本一力

 

芦東山8  熊谷達也

 

覇王の神殿11 伊東 潤


読者手記大募集!

(テーマ 夏の思い出)


ushio情報box

暮らしの相談室(保険料の年払いと月払いって、どう違うの?)/初心者のためのスマホ活用術(Gmailをさらに便利に使うには)/地球にやさしいエコライフ(梅雨が明けたら……気になる夏の電気代)/悠々在宅介護術【入浴編①】(「入浴前」は何をすればいい?)/最近気になるMONO(姿勢を正すクッション)/災害と防災(海の異変を知る方法)/主治医は自分! 未病発見・予防(便秘)/ナンバープレイス/おいしく食べて健康づくり(熱中症予防)/ビューティー・タイム(夏の冷え・むくみを解消)/シネマ&DVD/ステージ&ミュージアム/短歌/俳句/時事川柳/前新式 座ってできるリンパストレッチ(ぶらぶらストレッチ)


ずいひつ「波音」

こころを聴く44 又三郎が必要だった。中西 進/『北針』がミュージカルに復活。大野 芳/六割の共感。井上理津子/気仙沼に存在した幻の帆船。沼口麻子/乱世の時代に高橋和巳を読む。田中 寛


カラーグラビア

PEOPLE2019/世界のネコたち(キプロス)/〝ティー・エイジ流〟カフェ散歩(一杯のコーヒーから出会いが生まれる)/トピックス(三国志展)


潮ライブラリー/新聞クリッパー/今月のちょっといい話/クロスワード・パズル/囲碁・将棋/読者の声/編集を終えて

注目記事

・【巻頭企画】

「価値創造の政治を求めて―公明党の使命と役割」佐藤優(作家)

 

いよいよ参議院選挙がスタート。そこで、8月号の巻頭企画では、「価値創造の政治を求めて――公明党の使命と役割」と題し、作家の佐藤優氏に、公明党への期待と参院選の争点について論じていただいた。

冒頭では、連日マスコミをにぎわしている「老後の2000万円」問題に言及。金融庁の金融審議会が発表した試算では、「65歳の定年退職後に夫婦が95歳まで生きると、30年間の老後資金は(公的年金以外に)2000万円必要になる」という報告が物議をかもした。

しかしながら、この報告書の論点は、年金制度の破たんではなく、すべての人が2000万の貯蓄が必要だと言っているわけでもない。ところが、野党の批判は国民の不安を、2000万という数字にかこつけて煽るものばかりであり、実際に国民の生活をどう守って行くのかという議論に達していない。年金という社会保障制度を政争の具にしてはならないと、佐藤氏は舌鋒鋭く訴える。

むしろ佐藤氏は、参議院選挙の争点は「安定か混乱か」であると述べている。

論稿では「東西冷戦の対立とイデオロギーの時代はとうに終わり、いまこそ政治に深い人間主義の価値観が求められている。根っこのところに存在論的平和主義とも言うべき価値観をもつ公明党だからこそ、人間主義の価値観によって混乱を安定へと変容させる政治ができるのだ」と評価。

そして中道主義の正しい価値観をもつ議員を選ぶ「価値観選挙」が今回の参院選となると結論づけている。

知名度や風、雰囲気だけで候補者を選んで良いはずがない。メディアに踊らされることなく自分の目で判断するためにも、ぜひご一読いただきたい。


・【特別企画】いま「学校」で何が起きているのか

「教員という『聖職』に潜むリスク」内田良(名古屋大学大学院准教授)

「教師たちの遺言――『学校過労死』の実態」細川暁子(中日新聞記者)

【ルポ】「不登校の子どもを支える『キャンパス・スマイル』」名原和見(フリーライター)

「川崎通り魔事件――子どもの安全を守るために」小宮信夫(立正大学教授)

他1本

いま、学校が大きな困難に直面している。ブラック部活問題、教員の過労死や自死などといった教師たちの問題から、世間を震撼させた川崎通り魔事件のような治安上のリスク、さらにいじめや不登校など課題は山積し、なかなか解決の糸口は見いだせない。そこで特別企画では、「いま『学校』で何が起きているのか」と銘打ち、各界の識者にご登場いただいた。

名古屋大学准教授の内田良氏は、現在の学校における教育サービスは無限と言えるほど肥大化し、このままでは教員が次々と倒れていくのが当たり前になると警鐘を鳴らす。さらに中日新聞記者の細川暁子氏は、実際に過労死で倒れた中学校教師の夫の遺志を継ぎ、学校の問題を解決しようと立ち上がった妻の取り組みを取材。フリーライターの名原和見氏は、大学生が不登校の子どもたちのために「居場所」を作ろうとする筑紫女学園大学の画期的な取り組みをルポ。犯罪学のスペシャリストである小宮信夫氏(立正大学教授)には、犯罪から子どもを守る方策を伺うなど、学校という空間にひそむ「ひずみ」を鋭くえぐる内容となっている。


・【オピニオン】

「誤解だらけの「年金不安」騒動」飯田泰之(明治大学政治経済学部准教授)

大きな誤解を呼んだ「老後資金2000万円」問題。その最初のボタンの掛け違いは、金融庁が発表した報告書の書き方にあると、明治大学政経学部の飯田泰之准教授は指摘する。「あなたの老後資金はいずれ2000万円足りなくなる」「だから今のうちに我々の金融商品に投資してお金を増やしましょう」との口上は、まるで金融機関のセールスマンのようだという。

しかし冷静に考えれば、老後資金がいくら必要かは、個々人によって大きく異なるのは当たり前。誰もが2000万円の資金が必要という短絡的な金融庁の提起を、飯田氏は厳しく断じる。もう一つ重要な指摘として、そもそも年金制度は、想定以上に長生きし貯蓄が尽きてしまった場合の安全装置であり「年金=保険」であるという点。私たちは「年金=貯蓄」と誤解していないだろうか。飯田氏の論稿を読めば、今回の問題の本質や、野党やマスコミがいかに人々の不安をあおっているのかがよく理解できるだろう。


・【対談】

「『死別の悲しみ』と向き合う、グリーフケアの大切さ」

髙木慶子(上智大学グリーフケア研究所特任所長)×大島花子(歌手)

 

グリーフケアとは、死別の悲しみからの立ち直りをサポートする取り組みのことだ。

お父様の坂本九氏を、1983年8月に起きた日航機墜落事故で亡くされた大島さん。その別れはあまりに突然で、現実と向き合うことができるまでに長い時間がかかったという。現在公開中の映画「アマンダと僕」では、少女アマンダと、その叔父のダビッドが、突然大切な人を亡くした悲しみに向き合っていく姿が描かれている。上智大学グリーフケア研究所特任所長の髙木慶子さんと大島花子さんに、それぞれの経験と映画を通しながら、グリーフケアの大切さについて対談していただいた。


連載ドキュメンタリー企画 

「民衆こそ王者—池田大作とその時代」<識者の声>篇

「創価学会の現場主義こそ日本社会の希望になる」藪野祐三

「常に『学ぶ側』の視点に立つ池田会長の教育思想」渡邊弘

 

今月号の民衆こそ王者は、識者の声篇だ。

池田SGI(創価学会インタナショナル)会長は

つねに民衆のなかに飛び込み

老若男女を問わず、誰であろうと

一人の人間として真剣に激励を重ねてきた。

そして、池田SGI会長の薫陶を受けた人々はいま

教育分野をはじめ、さまざまな場所で活躍している。

創価学会の民衆運動を識者はどう見るのか。

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