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月刊「潮」20176月号 定価620円/毎月5日発売
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今月の注目記事
  • 【特別企画】「日本政治の焦点」

    ○「現代の政党政治に求められているもの」牧原 出(東京大学先端科学技術センター教授)

    ○「『未来の他者』の視点が分断社会の危機を防ぐ」佐藤卓己(京都大学大学院教授)

    ○「有権者の政治意識を考える」小林良彰(慶應義塾大学法学部教授)

    ○【レポート】「『東京改革』を実現させた都議会公明党」椚田 進(フリーライター)

     

    東京都議会議員選挙が迫り、都政・国政にあらためて注目が集まる昨今、潮6月号では「日本政治の焦点」とのテーマのもと、流動する世界政治の深層を多角的に考察する。

     

    政治学者の牧原出氏は、現政権の安定した支持率は消去法的理由によるところが大きく、政権崩壊の可能性は常にあると述べる。ポピュリズムが台頭し、世界規模で中道左派の力が衰えるいま、最大多数の声に耳を傾ける中道政党の存在意義は増していると指摘する。

     

    メディア研究の権威・佐藤卓巳氏は、近頃の過熱する政治報道には、人々の漠然とした不安を解消するための合理的な「メディア儀式」の側面があると分析。将来や社会への不安を、目の前の政治家や著名人を叩くことで解消するメディアの姿勢は、本質的な問題の解決にはつながらないばかりか、敵を叩くことでしか安心を伝えられない彼らの実像を映し出している。

     

    日本政治に詳しい小林良彰氏には、7月の東京都議選を前に、有権者が政治を見るうえで重要な視点をお聞きした。今年3月に小林氏が東京都全域の有権者を対象に行った世論調査の結果、政治家が自分たちのために働いてくれている、暮らしの向上に役立っているという政治の外的有効性感覚が大きく低下していることが分かった。一方、都議選への関心は高く、投票率は上がるだろうと氏は予測する。信頼できる政党はどこか、都議選の焦点と共に考察する。

     

    都政のゆくえ、日本の未来を考える特別企画をぜひご一読ください。

     

    【通巻700号記念特集】

    ○「『中道の時代』と月刊『潮』の使命」山崎正和(劇作家、評論家)

    ○「『潮』700号の軌跡――心に残る記事・厳選70本」

     

    1960年、イデオロギー対立の最中に創刊された月刊『潮』は、今号をもって通巻700号を迎えた。記念特集では、時代の潮流を見据えながら人間主義を基軸に情報発信を続けてきた弊誌の役割を再考する。

     

    評論家の山崎正和氏は、現在われわれが直面している電子情報の氾濫とそれに伴う活字文化の危機は、人間の知性そのものの劣化・衰退の兆候であると警鐘を鳴らす。

     

    SNSや電子媒体の台頭は、一般の人々の情報発信やアクセスを容易にした一方、人間の関心の幅を狭め、扇動的・感情的な情報を爆発的に増大させていると指摘。顔のない情報が溢れかえる時代だからこそ、「未知の知」へと誘う総合雑誌の役割は大きいと述べる。

     

    「『潮』700号の軌跡――心に残る記事・厳選70本」は、これまで掲載した記事の中で、特に印象的だったものの一部を紹介する。時代を牽引する哲人たちの珠玉の言葉は、時を経たいまこそ私たちに多くの気づきを与えてくれるだろう。

     

    ●ルポ「熊本地震から1年――復興の歩みをたどる」

    中野千尋(フリーライター)

     昨年4月に発生した熊本地震。ルポ「熊本地震から1年――復興の歩みをたどる」では、復興半ばの被災地の現状を取材した。特に被害の大きかった熊本県内の各地を訪れると、山の斜面を覆う土砂崩れの痕跡や道をふさぐ巨大な岩石、更地になった住居の跡地が目につく。

     

    インフラの復旧など、着実に復興への歩みを重ねる一方で、観光業への影響や建築資材の高騰など、震災から1年を経た現在だからこそ浮かび上がってきた新たな問題に直面する被災地のいまを丹念に追った渾身のルポをぜひご一読ください。

     

    ●【連載】女性が活躍する優しい会社D 有限会社 原田左官工業所

    「『3K』を払拭する女性目線の価値観と若者教育」坂本光司(法政大学大学院政策創造研究科教授)

     

    女性の就業率がわずか1%と言われる左官業界。「男性中心」「3K」(きつい・汚い・危険)という業界のイメージに風穴を開けたのが東京・文京区にある原田左官工業所だ。

     

    社内の職人の平均年齢は35歳。職人全体の5分の1が大学卒で、女性職人の数も20%を超えるという。深刻な人手不足に陥り、衰退の度を増す左官業界において、女性の職人たちが嬉々として活躍する会社は珍しいばかりか、彼女たちのフレッシュな感性を活かした発想やデザイン性に注目が集まり、業績も好調だという。

     

    原田工業所の躍進の秘密とは何か。「幸福の創造」を掲げる同社の取り組みは必見だ。

     

     

    ●【連載ドキュメンタリー企画83

    「民衆こそ王者――池田大作とその時代」先駆者たち――東京凱歌(前篇)

     

    池田SGI会長が第三代会長の辞任を余儀なくされた1979年――。

     

    会員との絆を断ち切ろうとする悪僧と退転者の包囲網をかいくぐるように、池田SGI会長は「小さな集い」に足を運んだ。

     

    1983年、八王子市に「東京会館」と呼ばれる新しい会館が誕生。現在この地は、命をかけて信仰の炎を点し続けた牧口常三郎創価学会初代会長の生涯を称える「東京牧口記念会館」となっている。

     

    東京の隅々に足を運んだこの年、反転攻勢の戦いの只中で池田SGI会長は、「東京凱歌」と筆を走らせた。

     

    嵐の中を突き進んだ本陣・東京の師弟の足跡を追う真実のドキュメントをぜひご一読ください。

     

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