第5回「潮アジア・太平洋ノンフィクション賞」受賞作品決定

第5回「潮アジア・太平洋ノンフィクション賞」の受賞作品が、下記のように決定いたしました。

 

【受賞作】

『 玉砕の島』ペリリューから帰還した父

ゆき惠 ヒアシュ (自営業/アメリカ合衆国在住)

 

【概要】がんに侵された父は、「もう一度ペリリューに行きたかった」と言い残し、この世を去った。太平洋戦争中、ペリリュー島(パラオ共和国)に従軍していた父の供養のため、ペリリュー島を初訪問した私が見たのは、すさまじい戦闘の残跡だった。ショックを受けると同時に、湧きあがってきた「ペリリュー戦を父がどう生き抜いたのか?」という思い。父の軌跡を追うため、幾度もペリリュー島に足を運び、興味深い証言を集めていく。ペリリュー島からパラオ本島まで50キロを泳いだ日本兵、遺骨収集に奔走した退役米軍人、生き残りの海兵隊員の証言――。14年間の取材で浮かび上がってきたのは、戦争の悲惨さであった。

【著者略歴】1953年千葉県生まれ。関東学院大学経済学部経営学科卒業。大学卒業と同時に単身渡米。観光ガイド、レストラン勤務などを経て、日本人と韓国人の留学生のための下宿屋を開業。これまで200人以上の学生を受け入れてきた。現在は米国カリフォルニア州に在住。2003年11月以来、日米を行き来しながらパラオを幾度も訪問し、取材を重ねてきた。

 

【選考経過】第5回「潮・アジア太平洋ノンフィクション賞」は、上記のように決まりました。応募総数84編のなかから、「悪魔と呼ばれた医師(らい予防法の真実)――光田健輔が残したもの」(竹村浩則)。「配置の医師・シスター須藤、今九十歳」(橋本俊吾)、「『玉砕の島』ペリリューから帰還した父」(ゆき惠ヒアシュ)、「バーチャル・フォト・ウォーク ジャパン――闘病者を孤独から救う新たなリアリティの展開」(陽気妃)の四編が最終候補作に選ばれ、2017年11月17日に、選考委員(梯久美子・後藤正治・楊逸・吉岡忍 各氏)の慎重な審議により決定いたしました。

選評および作品の一部は月刊『潮』2018年2月号(1月5日発売)に掲載されています。

 


※第1次通過は平成29年12月号、第2次通過は平成30年1月号に掲載されています。


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