北京大学版
潮出版社 創業55周年 記念出版 中国の文明
|監修・監訳にあたって |ご 挨 拶 |トップページへ |配本スケジュール 日本語版 監修・監訳:稲畑耕一郎(早稲田大学文学学術院教授) 原著主編:袁行霈 厳文明 張伝璽 楼宇烈 〈全8巻〉
ご 挨 拶

 潮出版社創業55周年記念出版として、北京大学版『中国の文明』(全8巻)を刊行いたします。

 小社は創業以来、出版事業を通して世界各国との文化交流に取り組んで参りましたが、ことに中国との関係については格別の思いがあり、『三国志』『水滸伝』などの日中で広く大衆に愛されてきた作品の紹介などに努めて参りました。

 この度の企画は2011年夏に始まり、同年末には原著『中華文明史』の出版元である北京大学出版社との間で正式契約も締結され、以来、稲畑耕一郎早稲田大学教授を監修者とした翻訳グループによって鋭意翻訳作業が進められてきました。この間、日中関係は必ずしも人々が願うようには順調には進んできませんでしたが、この出版企画を見直すことは一度もありませんでした。むしろこのような時期にこそ、お互いのこれまでの文化的な成果や交流の実態を見つめなおすべきだという思いをいっそう強めました。

 「一衣帯水」をいわれる日本列島と中国大陸との関係は、遥か有史以前からの稲作の伝来はいうまでもなく、歴史時代に入ってからの緊密で豊かな相互交流は枚挙に暇がありません。ところが、これほど交通や通信が便利になった時代にも関わらず、はたして現代の日本社会あって、これまで以上に十分な中国理解があるかとなると、甚だ心もとなくなることがあります。「知ること」が相互理解を深める第一歩であるはずです。今こそ、悠久とされる「中国の文明」のあるがままの姿を記した本書の刊行を通して、両国の友好促進と相互理解につながることがあれば幸いです。

 2006年に発刊され、これまで七刷を重ねている中国語版は全4巻、漢字にして166万字にものぼる本格的な著作です。ケンブリッジ大学から刊行された英語版に続いて、日本語版を上梓できることはこの上ない喜びです。広く社会に受け入れられ、多くの方々に読んでいただけることを願って、このシリーズを送り出します。

 

株式会社 潮出版社

代表取締役社長

南 晋三

 

潮出版社