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二十一世紀への選択

著者名: マジッド・テヘラニアン
池田大作
カテゴリ名:書籍/単行本
発刊日:2000年10月02日
判型:四六判
ページ数:420
税込価格:1,728 円(本体 1,600 円)
ISBNコード:978-4-267-01557-1
Cコード:0095
本の内容:

世界の仏法指導者と
行動する平和学者の「文明間の対話」

「精神のシルクロード」を世界に広げる「開かれた対話」への招待

池田大作「はじめに」より
二十一世紀への門出にあたり発刊される本書が、人間と人間とを結ぶ“精神のシルクロード”を世界に広げ、寛容と共生が基軸となる「新たな地球文明」を築くための視座を、提供する一助となればと念願するものである。


目次:

はじめに 池田大作
まえがき 仏教とイスラムの歴史的出合い マジッド・テヘラニアン

第1章 仏教とイスラム――平和への対話
行動する平和学者として/生い立ち―幼き日の思い出/人間を野獣に変える“戦争の愚かさ”/「平和への道」を歩み始めるまで/人間の真価は「権力との闘い」に表れる/平和への「持続の挑戦」と「責任への挑戦」/求められる「対話」の精神/「人間性」という共通の大地に立って/「他者性の尊重」に基づく「開かれた対話」/優れた「対話の人」こそ真の平和主義者

第2章 「寛容」と「多様性」――地球ルネサンスの精神

「憎悪の連鎖」を断ち切るために/認識せずして評価するな/イスラム文化を象徴する時間に対する価値観/自己中心の世界観からの脱却/『コーラン』に反映されたムハンマドの生い立ち/「他者の苦」「永遠なるもの」に対する感性/「現実の行動」こそ宗教の要諦/「信頼できる人」との評価がもたらした活躍の舞台/イスラム文明の真髄―「多様性」/ルネサンスの恩人はイスラムの科学と文化/「寛容」が学者・科学者の交流を促進/画一化は死、多様性こそ文化の生命力

第3章 対立から共生へ――豊饒の時代の到来

イスラム世界の指導者との対話を/人間の内なる力は何事をも可能にする/「苦の認識」から「苦の原因の探究」へ/人々の幸福のために歩きに歩き、語りに語るのが仏/島国根性への良薬―「桜梅桃李」/政治と宗教の「創造的緊張関係」/現実世界と対話しつつ民衆のなかで法を具現化/冷笑主義の蔓延する現代の病理とどう向き合うか/『法華経』の教えは「多様性賛歌」

第4章 文明間の対話――諸宗教の共存

イスラムの教義と信仰の対象/ユダヤ教、キリスト教との関係性/イスラム誕生は“七世紀の宗教改革”/モスクの管理・運営方法と宗教指導者の役割/創始者の精神―「人間主義」の原点に戻れ/信仰は現実生活の実践に結実/礼拝は「聖なるもの」「平和」への祈り/イスラムはなぜ世界宗教になりえたか/民衆の「暮らし」のレベルで諸宗教は共存/砂漠は大海、オアシスは港、ラクダは船/生きた人間の「生の重み」を復権せよ/「30羽の鳥」たちの美しい寓話が教えるもの/必要な「驚きの感覚」と「畏敬の念」

第5章 永遠の生命の視座――意識と人生の変革

仏教の根本目的は貪・瞋・痴からの自由/自らの本質を思い出し、無知の鎖を切る/言語による認識の限界を厳しく批判/「囚われの鎖」から解放する「如実知見」/いまこそ要請される欲望からの自由/経済に倫理を導入したセン博士の画期的理論/国際的な開発援助の模範「貧者の銀行」/求められる「人間の幸福のための経済」/仏教と人権思想深化の道のり/利他的行為が自らを高める/仏教の「輪廻説」が教えるもの/いまの一瞬に無限の生命を生きる

第6章 「宗教的精神」の蘇生――価値を創造する魂

「宗教的精神」の蘇生をめざして/「にもかかわらず」生きる―絶望を希望に転換する勇気/宗教は存在の根源への「究極的かかわり」/言葉の奥底の「意」を読み取る努力/“権力との闘争”通じ、「原典の心」を救い出す/多様性の花開く豊かな「共同体」の創出へ/真の宗教は理想的な共同体を建設/現実との対話こそ組織を活かしゆく「血液」/仏法の平等観の根本は、他者の「仏性」への尊敬/イスラム社会がめざした平等と寛容のあり方/異質であることは「差別」でなく「尊敬」の根拠

第7章 「地球文明」の創出――平和への第三の道

ペルシャ湾岸地域に平和を築くために/2つの文明史観―『西洋の没落』と『歴史の研究』/トインビー博士の特筆すべき業績/「自文化中心史観」のもつ覇権主義的思考/「寛容」と「共生」を基軸とする新たな地球文明/異文化の出合いの歴史―日本と西洋/二十世紀の二面性―人間の二面性をそのまま反映/「同苦」の精神が、文化や国家の壁を超える/ハンティントン教授の「文明の衝突」論/「人権」を人類普遍の価値とするために/文明間の対話に欠かせない「実際的」「現実的」視座/地域ごとに異なる「対立」の原因/文明の衝突」論が集団間の対立を煽る懸念

第8章 精神の「内発性」――人類を照らす普遍の光

変革のダイナミズムこそ文明の生命/文明間の創造的関係を生み出す「開かれた対話」/「ミリンダ王の問い」が現代世界に示唆するもの/自由で平等な言論社会のうえに民主主義は発展する/文明を結ぶ“対話の詩人”/「文明の十字路」としての中央アジア/多様性の奥には「人間性」という普遍の光がある/大いなるコスモス―「共生」の秩序感覚

第9章 人間の安全保障――核兵器のない世界へ

戸田平和研究所を創立した目的/平和のために具体的提案と行動を/核廃絶の指針―「原水爆禁止宣言」の意義/「戦争の世紀」を繰り返さないために/国連を「人類的機関」へと強化/国家に依存しないアクター(主体)の台頭/発達するメディア報道の問題点/メディアと民主主義の新たな可能性/情報革命に欠かせない「魂の触れ合い」/「対立的競争」から「協調的競争」へ/人間生命の内なる変革が平和を築く

第10章 世界市民の要件――「共同体」と「世界」の往還のなかで
「戦争の世紀」―二十世紀のもつ意味/悲劇の歴史から教訓を学びとる/人類の危機と精神の「枢軸時代」/「真理こそ神」―ガンジーの宗教観/現代に要請される「開かれた宗教」/人間のための宗教への転換/深刻化する「民族問題」を乗り越えるために/現代のアイデンティティーの危機の特徴/「郷土民」「国民」「世界民」の3つの自覚/地球化時代に対応した「平和教育」を

第11章 人類共生への「選択」――地球的統合をめざして

「人間の価値」をいかに守るか/地球一体化がもたらす善悪の両側面/「建設」「共生」を目的とする新たな経済システムの構築/ボーダレス化のなかでの「地域統合」/中東問題解決のカギはどこにあるか/多様性と共栄を促進する「開かれた地域主義」を/強い自覚で未来を「選択」―真の自由と現実変革の力/認識においては悲観主義、意志においては楽観主義/「友情」こそ平和を広げゆく最も美しく強い“絆”




プロフィール:
マジッド・テヘラニアン
アメリカ、ハワイ大学教授。1937年、イラン・マシュハド生まれ。スパーク・マツナガ平和研究所所長、戸田記念国際平和研究所所長等を歴任。専門はコミュニケーション論、政治経済学、平和学。ローマクラブ会員。
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